品質基準
以下は、JIS Z7311:2010 「廃棄物由来の紙, プラスチックなど固形化燃料(RPF)」の抜粋である。
当該JISは平成22年1月20日に制定され、一般財団法人日本規格協会( https://www.jsa.or.jp/ )において販売されているので参照のこと。
適用範囲
廃棄物由来の紙, プラスチックなどを主原料として、圧縮成形、押出成形などによって固形化した燃料(以下、RPFという。)の製品仕様について規定する。
種 類
RPFは、表1に示す品種及び等級によって区分する。
表1-RPFの品種及び等級
品種 [ a] | RPF-coke [ c] | RPF [ d] | ||
---|---|---|---|---|
等級 [ b] | – | A | B | C |
[注]
a 品種は、高位発熱量によって区分する。
b 等級は、全塩素分の質量分率(%)によって区分する。
c コークス並みの高位発熱量を持つRPF。
d 石炭並みの高位発熱量を持つRPF。
品 質
表2-RPFの品質
品種\等級 | RPF-coke | RPF | 測定方法 | ||
---|---|---|---|---|---|
– | A | B | C | ||
高位発熱量 MJ/kg |
33以上 | 25以上 | 25以上 | 25以上 | JIS Z7302-2 |
水分 質量分率(%) |
3以下 | 5以下 | 5以下 | 5以下 | JIS Z7302-3 |
灰分 質量分率(%) |
5以下 | 10以下 | 10以下 | 10以下 | JIS Z7302-4 |
全塩素分 質量分率(%) |
0.6以下 | 0.3以下 | 0.3を超え0.6以下 | 0.6を超え2.0以下 | JIS Z7302-6 |
※ 試料のサンプリングは JIS Z 7302-1 に準じる。
原 料
RPFの主原料は、廃棄物由来の紙、プラスチックなどとする。 RPFの品質が表2に示す品質項目の規定に適合する範囲内で、木くず、繊維くず及びゴムくずを、主原料に混合することができる。
分類規則
表2に示す各品質項目の分類限界値との比較は、毎月1回以上の頻度で測定された直近の連続する6回の試験結果の平均値によるものとする。ただし、受渡当事者間の協定により、平均する試験結果の個数を増やすことができるものとする。
(平成22年1月20日制定 日本工業標準調査会審議 日本規格協会発行 )